「はてな」ではじめる

ネットでの日記は、まず自分のサイトのページで書き始めた。
二年ほどでプロバイダーから割り当てられた容量制限のために
行き詰まっていった。
そこで有料の日記レンタルサーヴィスを探し、結果「エンピツ」でずっと書いてきた。
「散歩主義」というタイトルである。

やがてブログの波が起こり、押し寄せ、あっというまに圧倒的になっていった。
アップすること、繋がることのスピード。
そして次々と改善されていく機能から考えて当然のことといえただろう。

ぼくの場合だと「西原正WebSite」が玄関になり、各ブログへとリンクする図式になっていた。
(ネットでのメインは詩と小説を発表していくことだったのだけれど、この試行錯誤はいまだに続いている。
現在のメインはメールマガジンによる配信である。)

「エンピツ」の日記にはコメントもトラックバックもない。
閉じられた自分のための日記ならそれでもいいけれど、読んで即コメントをつけることが当たり前の状況では
読んで頂いている人にいかがなものか、と思えるようになっていった。

だからといって、ほかのブログ・サービスがいいのかというとそうもいえない。
書くことが厭になるほどサーバー・ダウンが頻繁におきるところもあった。
次から次とブログを開設していった理由は、信頼できるサーバー探しであったといつても過言ではない。
とにかく安定しているところを探していたのだった。
露骨に金儲けと競争を煽るようなところもあった。

だからもうずっと「エンピツ」でいいかな、と思っていたのだけれど
はてな」の存在を知ってから、とにかくこの「集団」に興味が湧いたのだった。

ぼくが住んでいる京都と縁がある、というのも少なからずある。
しかし、それ以上に、なんだかこの人たちは違うぞ、という直感である。
ネットでsomething newを考えているひとたち。人の繋がりに目が向いている人たち。
そのようにいちばん感じたのは「MIXI」と「はてな」だった。

そこで何がおきているのか。関わりたければ中に飛び込むしかない。
自分のことを書くのは当然だけれど、運営している人たちへの関心が常にあるのは初めてのことだ。


これから少しずつ「ここ」での書き方に慣れながら、移行していきたい。