黄砂の日

空気が一日中黄ばんでいた。
黄砂が吹き込んできたというより、停滞しているような感覚である。
よく見ると窓に微細な砂粒がへばりついている。
路上の車も、洗濯物も黄砂を浴びている。

Google Earthがネット上に登場してから
地球上の様々な「地誌学」的な情報を個人が手にできるようになった。
例えば、能登半島地震の同じ日に、太平洋上のバツアヌ付近で
能登半島を上回る地震が起きていたことも知られているし、

中国大陸から東シナ海、西日本にかけて、靄のようなうすいガスに覆われていることも
明らかになった。
大陸の排気ガスである。
今回もゴビ砂漠で大規模な砂嵐が吹き荒れたことがwatchされている。


海に囲まれた島国にも「隣国」があり、
そこの砂漠とも無関係ではいられないということだ。
地球がひと繋がりだということを、今まで以上に意識させられている。